10~20人の乗車人数での移動に便利な小型バスとマイクロバス。
サイズ的には同じくらいの2タイプのバスですが、実はそれぞれ特徴があり、使用する用途によって使いわけることが多いのです。
小型バスとマイクロバスの違いや、どんな時に使うことが多いかを詳しく解説します!
小型バスのサイズは全長7~9m、車幅2m、正席~20名(補助席利用で~26名)。
マイクロバスより少し大きめのサイズで、一般的な定員数は正座席で25席です。補助席はまれにある場合もありますが、基本的にはついていません。
[写真:東京ワーナー観光]
座席をコの字型にできるサロンタイプもあり、飲食などを楽しみながらカラオケで盛り上がるのにもピッタリです。
少人数でまわりを気にせず楽しめるので、社員旅行や子供会のバス旅行など、20人前後の旅行でよく使われています。
大型・中型バスに比べると車両のサイズはコンパクトなので、大型バスでは入れない道幅の狭い道でもすいすいと走行することができます。
小型バスは観光旅行の際の足としても活用できますよ!
[写真:東京ワーナー観光]
25名全員のスーツケースを収めるのはできませんが、小型~中型のスーツケースを10個~15個くらい収めるのは可能。ゴルフバックなら5本ほど入るので、ちょっとした旅行に出かけるときには便利です。
ただし、上の写真のように貫通式のトランクを備えているのは三菱ふそうのエアロミディMJという車種のみです。それ以外の小型バスは片トランクのため、ほとんど荷物が載りません。
小型ながらも本格的な設備を備え、観光利用におすすめの小型バス。
ただし気をつけておかなくてはならにのは小型バスは各メーカーともに製造が中止になっており、バス会社全体的にみても台数が少ないという点。さらに「新車の小型バス」は存在しません。
所有しているバス会社を無理に探すと、バス料金が高くなる可能性があること。予約が取りにくいことが難点といえます。
バス料金は「マイクロバス」と全く同じなので、送迎バスを確実に予約したい場合はマイクロバスをおすすめします。
マイクロバスは全長7m未満のサイズのバス。
定員は正席20名に補助席6名、合計で26名までの乗車人数のタイプが一般的です。
送迎用のシンプルなタイプが主流ですが、中には内装をグレートアップした観光使用のマイクロバスもあります。
[写真:アビコ西武観光]
小さい車体に最大26名もの人数で乗車できるマイクロバスは、大人数で移動したいときにレンタカーを数台借りたり、タクシーを利用する場合よりもリーズナブルに済ませられることも。
結婚式や会社の行事などの送迎や、ちょっとした近距離への日帰り旅行などにもよく利用されています。
マイクロバスを利用する際に注意しておきたいのが荷物置き場のこと。
マイクロバスには基本的にトランクルームがありません。荷物が多い場合は座席を潰して置く形になります。(走行上危険なため通路や補助席に荷物を置くことはできません)
このため、定員ギリギリでスーツケースなどの大きい荷物がある場合は、マイクロバスはおすすめできません。
荷物を置くスペースがなくなってしまう恐れもあります。
ただし、観光仕様のマイクロバスの中には後部座席を畳んで荷物スペースにできるタイプもあります。その場合、乗車できる人数は定員より少なくなります。
小型バスとマイクロバス、それぞれのバスの特徴と違いを紹介してきました。
乗車人数は小型バスもマイクロバスもさほど違いがありません。
それでは10~20人程度の乗車人数で借りるならどちらのバスがよいのでしょう?
おすすめなのは、利用目的で使い分ける方法!
1泊2日以上の旅行や遠距離への移動には「小型バス」。
送迎や近距離への移動などには「マイクロバス」をおすすめします。
マイクロバスは小さな車体に多くの人が乗れるように作られているため、座席はコンパクト。
長距離の移動ですと少し窮屈になるかもしれません。
それに比べ小型バスは観光仕様で、座席がゆったりと作られているため、マイクロバスに比べ座り心地も快適でリラックスできます。
[写真:アビコ西武観光のマイクロバス車内]
さらに、マイクロバスはトランクルームがついていません。
大きな荷物を置くことができない点も泊まりがけの旅行には不向きといえます。
こうした点を考えると、やはり荷物の多い旅行や一泊以上の旅行、遠距離への移動には小型バスのほうが快適だといえますね。
逆に送迎や近距離への日帰り旅行はコンパクトで収容人数が多い、マイクロバスが最適です。
さて、それでは小型バスとマイクロバス、料金的には違いがあるのでしょうか?
そしてどちらがお得なんでしょうか?
国で決められた貸切バスの料金の計算方法では、小型バスとマイクロバス、それぞれ料金は同じです。
ただ、前述でも述べましたとおり、小型バスはバス自体の台数が少ないため、予約した際に集合場所から近距離のバス会社で手配できない場合もあります。
その場合は、やや遠距離のバス会社で小型バスを手配することになってしまいます。
バスのレンタル料金にはバス会社から集合場所までの時間と距離も料金に含まれるため、結果的に小型バスの方が、マイクロバスより高額になってしまうこともあるんです。
バス料金で比較してみると、ちょっとした送迎や近距離の日帰り旅行など、マイクロバスで済ませられる場合は、マイクロバスで見積もりをとってみることをおすすめします!
以上、小型バスとマイクロバスそれぞれの違いをまとめてみました。
乗車人数にほとんど差がないので、観光なら小型バス、送迎ならマイクロバスがおすすめ。
そして、バス料金で比べてみると、車両の多いマイクロバスの方が安く借りられる可能性があります。
マイクロバス牧場では無料で見積もりをお出ししております。
小型バス、マイクロバス、それぞれの料金が気になる方は、まずは見積もり依頼フォームからお問い合わせくださいね!