貸切バスの中では、もっとも安く借りられるのがマイクロバス。
補助席を利用すれば27名ほど乗れるので、満席で乗れば1人当たりの金額がとても安くなると、年間を通して人気の車種です。
特に春~夏にかけて増えるのが、「バーベキュー」「海水浴」にマイクロバスを利用すること。大学生のサークル旅行や、社員旅行などで毎年たくさんのお客様からの依頼を受けています!
マイクロバスの荷物に関する質問も多数。
「乗車定員いっぱい乗って、全員がスーツケース持ってます!」
「バーベキューの荷物があるんだけど、マイクロバスでも乗せられるよね?」
マイクロバスは、乗車定員いっぱいで乗ると荷物はほとんど置けません!
あらかじめどれだけの荷物があるのか、どれだけ乗せられるのかを確認しておかないと、当日になって乗車できずに絶望…なんて悲劇になるかもしれません…。
そこで、マイクロバスの荷物の載せ方について解説します!
マイクロバスにはほとんどの場合トランク(荷物室)が付いていません。
そのため、BBQや海水浴でクーラーボックスや食器、木炭などの荷物をたくさん持っていく場合は要注意!人が座っていない、空いた座席に荷物を積むことになります。
横浜のバス会社「シティアクセス」さんにご協力いただき、実際にマイクロバスに荷物を積んでみました!
このくらいの荷物であれば、2席分の上に乗せられました!
荷物を置く場所は、乗降口から近い前の方の座席(運転席の後ろ)にするのが一般的だそう。理由は、重い荷物を後ろまで運ぶのが大変だから。
走行中に荷物がゴロン、なんて転がってしまわないように見ておくためにも目の付く場所に積むのが良さそうですね!
また、別のバス会社「アルモニア」さんの場合は、同じく運転席の後ろの座席の上と運転席の間のスペースを上手く使ってゴルフバッグ14~16本くらいなら詰めるとのこと。(トヨタコースターの場合)
意外と多くの荷物を乗せられるんですね~!
座席以外にも、天井部分の荷物棚にも載せることができます。ただ、こちらは座席の真上になるので重い荷物を載せるのはやめておきましょう!
座席に荷物がのりきらないからと言って、通路に荷物をおいてはいけません!
これは、旅客自動車運送事業運輸規則による決まりで下記のように制限されています。
第5章 旅客
(物品の持込制限)
第52章14条 事業用自動車の通路、出入口又は非常口をふさぐおそれのあるもの引用元: 国土交通省 旅客自動車運送事業運輸規則
乗降の妨げになるので、通路には置いてはいけませんよ、ということですね。
確かに事故などの緊急時に通路や乗降口付近に荷物が置いてあると、車外に逃げ遅れて被害が大きくなる可能性があるので大変危険です…。
同様の理由から補助席に荷物を置くこともできません。
通路や補助席に荷物を置くと、ブレーキの振動から荷物が前に滑り出してしまいます。スーツケースが滑って、乗降口のガラスに衝突、破損してしまった…という経験談も。。
運転手の指示に従わずにに通路に荷物を置いて、ガラスや車内の備品を破損してしまうことがあれば、損害賠償の対象になります。
安全上の理由、自分たちに降りかかるリスクを負わないためにも通路や補助席に荷物を置くのはやめてくださいね。
マイクロバスは正座席の上に荷物を置くことが前提。定員数いっぱいに乗車してしまえば荷物は載せられません。載せる量によりますが、荷物用に2席分くらいは余裕をもって乗車するのがいいでしょう。
マイクロバスの正座席は20席前後が主流。18名までに抑えるか、正座席に荷物を置くために乗客が補助席に座る必要があります。
マイクロバスの座席に荷物を載せるのはOKですが、バーベキュー帰りで泥で汚れた荷物や、海水浴で濡れたままの浮き輪や水着などを載せるのはご遠慮ください…!
シートに汚れがついてしまうとクリーニング代を請求されてしまう可能性があります。
汚れの度合いによりますが、翌日以降の他の仕事に影響が出るほどであれば、クリーニング代以外にも運行保証料金がかかることも。
数万円の請求になりますので、バスに乗る前に荷物をさっと拭いておきましょう。
トランクがないマイクロバスでも、乗車人数によっては十分荷物をのせられることがわかりましたね!人気の車種「マイクロバス」について少し解説しましょう。
マイクロバスとは、乗車定員18~20名(補助席込で27~28名程度)で、バスの種類の中では小さくて小回りの利くタイプの車両です。
あまりイメージはできないかもしれませんが、幼稚園バスや旅館の送迎バスがマイクロバスです。一度は見たことがあると思いますよー!
マイクロバスは、小さな車体にたくさんの座席を配置しているので、夜行バスや大型観光バスに比べるとちょっと狭く感じるかもしれません。
お尻が痛くなってしまうので、都道府県をまたぐほどの長距離や、夜通し使うほどの長時間利用で使う人はいません。
送迎利用が多いため、車内の設備は必要最低限に抑えている場合が多いでしょう。カラオケやビンゴなどが付いているタイプは少なく、サロンタイプはありません。
エアコン完備、冷蔵庫も比較的設置してあるので、キャンプ場や海水浴場に着くまでに飲み物を冷やしておくことができますよ♪
移動中にカラオケ大会や、サロン席でお酒を飲みたい!という方は、中型バス(定員27名)や大型バス(定員53名)を借りましょう。
車内はマイクロバスよりも広々していて、トランクも付いているのでより快適に移動したいなら、検討してみましょう!
※中型バスや大型バスはサイズが大きいため、バス料金、駐車場料金、高速料金がマイクロバスよりも高額になります。
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マイクロバスは、バスタイプの中で最も安い価格帯で借りることができます。マイクロバスを1日借りて、海水浴場でBBQをした場合、どれぐらいのバス料金がかかるのかを計算してみましょう!
料金は2023年6月27日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき算出した最低基準額です。実際は各バス会社が運輸局に届け出た単価で計算されますので、正確な料金は見積りを取らない限りわかりません。
目的地は、実際によく依頼がでる、鎌倉の「由比ヶ浜海水浴場」で、出発地は「新宿駅」とします。
(由比ヶ浜海水浴場は、バスを停車できる駐車場も近くにあるのでオススメですよー!)
10:00に新宿を出発→16:00に現地発→18:00に新宿解散の予定とすると、マイクロバスの利用時間は8時間。
これにバスの出発前点検時間や回送時間を含めて、さらに移動距離を足すと…
マイクロバスの1日の貸切料金は最低64,500円~(バスの回送分は含まず)。20人で乗車した場合は、1人当たり3,225円~。
出発の都道府県やバス会社ごと、行き先、利用時間によって料金はがらりと変わりますので、予定が決まってる方は見積もりを取ってみましょう♪
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バーベキューや海水浴、また空港送迎など荷物をたくさん持ってマイクロバスに乗りたい!という方は、見積りを依頼する際にその旨をコメントしてください。
バス会社からバス料金の見積もりと、荷物が載り切るかどうかの回答をしてくれます。
マイクロバス以外の車種(ミニバス、小型バス、中型バス、大型バス)と料金を比較したい、という方も、見積りを取る際にぜひコメントしてくださいね。