貸切バスでの旅行を考えたときに、こんなことを思いませんか?
「中型バスを運転手なしでレンタルしたい…」
確かに運転手をつけずにバスだけで借りたほうが、バス料金はかなり安くなりそうですね。
ただ結論からいいますと、当サイトはもちろん、どんなレンタカー会社をあたったとしても中型バスのバスだけのレンタルというのは見つからないのです。また、バス会社が運転手なしで緑ナンバーの中型バスだけを貸し出すこともありません。
なぜなのでしょうか?
そこで、レンタカー会社で中型バスを貸し出していない理由や、バス会社が運転手なしでバスだけ貸せない理由、バスだけ借りるならどんな方法があるかを考えてみました。
そもそも「中型バス」とはどんなバスを指すのでしょう?
中型バスとは全長7~9m、車幅2.5m、座席数27名のバス。補助席はほとんどの場合ついていません。
大型バスの大きさは全長10~11.5m、車幅2.5m、座席数45名(補助席も利用した場合53名)なので、大型バスより車体の長さが短いサイズのバスになります。
有料道路の車種区分を見てみると大型バスは「特大車」になるのに対して、中型バスは「大型車」の区分に入ります。つまり、中型バスの高速代は大型バスよりも安いんですね。
中型バスでも座席をたくさん詰め込んだ30名以上乗れるタイプもありますが、その場合、高速道路料金が高くなり、大型バスと同じになります。これは特大車の規定が「乗車定員数30名以上」となっているからです。
ちなみに中型バスよりも小さい、小型マイクロバスの車種区分は「中型車」に入ります。とっても紛らわしいですが、中型バスは「中型」という名前はついていても車両区分としては「大型車」に入ります。
意外と大きいバスだということを覚えておきましょう。
また中型バスは中規模グループの観光用として運行しているのでカラオケやTVモニター、冷蔵庫などを付けている場合がほとんど。また、トランクルームも大きめですし、後部座席をコの字型に回転できる「サロンバス」もあります。
ただし、車体が短いためトイレ付タイプはほとんどありません。
なぜ中型バスのレンタカーはないのでしょう?
その理由は、道路運送法で定められているからです。
レンタカー会社でレンタルしてもいい車種の基準として「自家用マイクロバス(乗車定員29人、車両全長7m未満のもの)」ということが定められています。(道路運送法第52条、自家用自動車貸渡しの許可基準より)
これにはマイクロバスや小型観光バス(20年以上前に製造終了)が該当します。そのため、レンタカー会社で中型バスを扱うことは法律違反になってしまうのです。
そもそもバス会社が所有しているバスはすべて緑ナンバー(事業用自動車、運賃・料金を受け取って人や物を運ぶ事業)。自家用車両(白ナンバー)ではありません。
緑ナンバーのついた中型バスを、運転手なしで貸し出すことはできませんし、道路運送法で定められている全長7m未満でもないため、中型バスのレンタカーが存在しない、というわけです。
このため、どこをあたっても中型バスはレンタカーできなくて、借りる場合は必ず運転手付きということになるんです!同じ理由から大型バスももちろん、レンタカーはありませんよ。
自分で運転できて、レンタカー可能な乗車人数の多い車両は無いかというと、「有る」んです!
それはズバリ「小型マイクロバス」。
小型マイクロバスとは中型自動車(8t)の枠内のバスで、車両総重量8t未満、最大積載量50t未満で全長7m未満のバスを指します。
定員数は正席で20名のタイプが多く、補助席利用時は最大で24~26名。中型バスの最大乗務員数が27名ですので、定員(乗車可能人数)的には中型バスと小型マイクロバスはそれほど変わらないですね!
ちなみに、法律的には小型観光バスもレンタカー会社で扱ってもよいことになりますが、小型観光バスは現在製造が終了して20年以上が経過しています。
そのため、レンタカー会社でも一部の店舗をのぞいて(全国で1~2社ぐらいしかない)現実的にはほとんど取り扱いはありません。また、レンタルする場合でも、普段から大型の観光バスを運転していることなど、条件がつけられていることが多いようです。
中型バスと小型マイクロバスの違いは、トランクルームの有無。
中型バスにはトランクルームがついているのでスーツーケースやスキー板の積載が可能ですが、小型マイクロバスにはトランクはありません。大きな荷物がある場合は、あいている座席をつぶして置くことになります。
このため、定員に近い人数で荷物が多いときには、小型マイクロバスを使うのはオススメしません。
また、小型マイクロバスは座席のサイズが小さめで、座席と座席の間も狭いです。長距離の移動などでは窮屈さを感じる場合も。
そして、忘れてはいけないのが小型マイクロバスを運転する際には「中型免許」が必要なこと。普通免許では運転できませんよ!
レンタルする本人もしくはメンバーの中に「中型免許」をもっている人がいて、なおかつその人が運転を担当できる場合は、レンタカー会社で小型マイクロバスだけを借りることも可能です。
2007年(平成19年)以前に取得した普通運転免許をお持ちの方は、『中型車は中型車(8t未満)に限る』と記載されていませんか?
中型、と記載はありますが、この運転免許では、マイクロバスの運転はできません!
中型限定免許で運転できるのは、こちらの条件を満たした車です。
「車両の重さが8t未満」「積載量が5t未満」「乗車定員が10人以下」
マイクロバスの定員は最大で29人なので、『中型免許(8t限定)』では運転ができないんです。
お持ちの免許で、マイクロバスを運転したい!という方は、自動車教習所で「限定解除教習」を受けて合格する必要があります。
≫マイクロバスは普通免許で運転できない!8t限定中型免許もNG!
「荷物も多いし、遠距離への旅行なのでやっぱり中型バスがいい!」と思った方へ。運転手つきで中型バスを借りた場合のだいたいのバス料金をお伝えしましょう!
エリアや時期にもよりますが、都内出発で1人の運転手が1日8時間、走行距離200km走った場合、中型バスの1日あたりのレンタル料金は最低91,960円(税込)から※となります。(こちらには保険やガソリン代、車両代、運転代も含まれます)
また、同じ条件で小型マイクロバスの1日あたりのレンタル料金は78,870円(税込)からです。
また当日は、高速料金や施設での駐車場代、宿泊をする場合の運転手の宿泊代もこれに加算されるので、あらかじめ用意しておきましょう。
※バス料金は2023年6月27日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」に基づき算出した最低運賃額です。実際のバス料金は各バス会社が運輸局に届け出た単価を基に計算されるので、見積りを取らない限り正確な料金はわかりません。
また、バス会社から乗車場所までの回送分は含みません。
≫運転手付きでマイクロバスを借りた場合の料金目安をご紹介します
料金面で、中型バスや小型マイクロバスを運転手付きでレンタルした場合と、マイクロバスをレンタカー会社で借りた場合と比較してみましょう。
マイクロバスをレンタカー会社で借りた場合、12時間で約40,000円、24時間で約50,000円くらいです(ガソリン代、保険代は別途)。
運転手付きマイクロバスは78,870円から(都内で8時間、200㎞走行、ガソリン代、保険代含む)ですので、こうして比べてみると、運転手付きの貸切バスはやっぱりとちょっと高いな~と思われた方も多いのではないでしょうか?
ただし、団体旅行において一番大切なのはなんといっても「安全」。
マイクロバスをレンタカー会社で借りた場合、中型免許を持っている人だけで運転することになるので一人に負担かかりすぎます。また、普段から中型車を運転している人ならともかく、中型免許に慣れてない運転手がいきなり運転するのはおそらく無理でしょう。
運転手自身も大人数の命を預かるということで、プレッシャーも大きいのではないでしょうか?
中型バスの運転に慣れているドライバーに運転をおまかせできる貸切バスならそういった心配は必要ありません。多少高くついても運転手つきの中型バスを貸切る一番のメリットは「安全面」にあるといえますね!
また、マイクロバスをレンタルできるレンタカー会社の営業所は少ないため、その場所まで行かなければならないという問題も。台数も少ないようなので、繁忙期は満車の可能性もありますね。
自由自在に予定を変更できるのは、レンタカーのメリット。当日のお天気しだいで行き先を変えたり、メンバーの体調に合わせてスケジュールを変えることも可能。
自由旅行気分でプランを組みたい方にはとても便利ですね。
中型バスを運転手付きで借りる場合は、前もって旅行のスケジュールを決めてそれに合わせてバスを運行する形になります。運行計画に合わせて運転手のスケジュールを組むため、当日の急な変更等はNG。
そのかわり、計画を決めてきっちり動きたいときには中型バスのほうが安全です。
用途ごとにバスを決めるしたら、会社や大人数での団体旅行には運転手付きでバス会社から借りる「中型バス」がオススメ。友達同士など、比較的少人数で臨機応変に旅を楽しみたい場合は「マイクロバス」をレンタカーで借りるのが適しているかもしれませんね。
「中型バス」はレンタカー会社で借りることはできないのですが、運転手つきの貸切バスなら手配は可能です。ご検討中の方は、お見積もりを無料でお出しすることができますよ。
「参加人数」「集合場所・行き先・立ち寄り地」「日にち」「荷物の多さ」など、ご旅行のだいたいの内容が決まりましたらまずは無料見積もりフォームからご相談ください。
旅行プランに合った最適なバス会社をご案内させていただきます。
前述したとおり、バス料金は各バス会社ごとに運輸局へ届け出た単価で計算します。このため、しっかり見積りを取り寄せて比較しないと損することも!
バスの利用が決まったらまずは見積りですね。