
少ない人数での移動や旅行。値段が安いマイクロバスがいい!でも、小型の観光バスもあるらしい…どんなバスなの?
大きさや値段は?装備はどう違う??
という疑問をもつみなさんへ!
今回は、小型バスとマイクロバスの違いや特徴はもちろん、選び方のポイントなどを紹介していきます!
左がマイクロバス(写真提供:アビコ西武観光)、右が小型バス(写真提供:東新観光)
「よくわからないけど、とりあえず貸切料金だけ知りたい!」
「そもそも空きはあるの?」
というお急ぎの幹事さんは、ぜひ、見積りを取り寄せて比較してみましょう!「マイクロバス牧場」では、マイクロバス以外の見積もりも無料でとれます。お気軽に問合せくださいね。
ただし、小型バスはすでに製造中止されていて、所有しているバス会社さんが少ないバスタイプなんで、ご注意を・・・。
マイクロバスや小型バスとは、どんなバスなんでしょうか?大きさや定員数を比べてみましょう。
乗車定員は、マイクロバスは20名前後(補助席を含めると26~27名)。
小型バスは21~25人乗りがほとんどで補助席はついていません。
マイクロバスの座席配置は、運転席側に2列、乗降ドア側に1列の計3列ですが、小型観光バスは中型や大型と同様に、両側2列の計4列配置。
外観も小型観光バスの方が、全体に角ばっていて「観光バス」という印象ですね!
マイクロバスの座席表
小型バスの座席表
小型バスの大きさは、マイクロバスと同じで全長7m。
三菱ふそう・トラックバス「エアロミディMJ」、日野自動車「メルファ―7」、日産ディーゼル「スペースランナー7」、どのメーカーとも車幅は約2.3mです。
マイクロバスの車幅はおよそ2.1mなので、若干大きいですね。
ちなみに、いすゞ自動車「ジャーニーQ」の車幅は、大型バス並みの約2.5mありました。
車高は小型バスで、約3~3.3m。
マイクロバスの2.6mに比べると、やや高さがあるので眺望はいいかもしれませんね。
実は、小型の観光バスとマイクロバス、バス料金は一緒なんです。
国土交通省が定めた「貸切バスの運賃・料金制度」の単価区分は、「大型バス」「中型バス」「小型バス」の3種類しかありません。
「小型バス」には、小型の観光バスもマイクロバスも含まれるので、どちらを借りても料金はまったく同じになります(ちなみに、13人乗りのミニバスも同じ料金)。
また、高速料金も、小型の観光バスとマイクロバスは同じ。「中型車」の区分です。
つまり、バス料金も実費でかかる高速代などもまったく同じということですね!
ただし!小型の観光バスは、どのメーカーも10年以上前に製造終了しています。
所有しているバス会社さんが大変少ないので、出発場所から遠く離れた会社にバス予約をする場合も多々あります。そうすると回送代が多くかかるので、結果的にバス料金が高額になってしまうんです…。
料金が安い方がいいという場合は、手配しやすいマイクロバスを借りるようにしましょう。
バスを利用するなら、移動時間も楽しく有効に使いたいですよね。
そんな時に活躍してくれる、カラオケやDVD、後部座席がコの字型に回転するサロン席、そしてトイレが近くても安心なトイレ付車両。
マイクロバスと小型バスにはこれらの設備がついているのでしょうか?そして設備にどんな違いがあるのでしょうか?
小さいとはいえ、さすが観光バス!
小型バスには、テレビやDVD、クーラーBOXあるいは冷蔵庫、カラオケ等を装備していることが多いです。
マイクロバスの場合は、基本的に送迎用で利用されることが多いので、設備が充実していないことがほとんどです。ついていてもせいぜいマイクか冷蔵庫程度と考えてください。
実際、どのような装備があるか、予約する前にバス会社に確認を取るようにしましょう。
マイクロバスの冷蔵庫(写真提供:アビコ西武観光)
残念ながら現在のところ、バスの後部座席がコの字型になるサロン席はマイクロバスにはありません。
小型の観光バスには、サロン席がついているものもあります!
ただし、バス会社の保有台数が少ないため、どうしてもサロンタイプがいい!という場合は、中型バスか大型バスのほうが借りやすいでしょう。
バスの大きさに関わらす、貸切バスの場合、トイレ付きはほとんどありません。
付いていたとしても大型バスのみ。マイクロバス、小型バスともにトイレ付はありません。
バスの中で宴会をしていきたい、ご年配者や小さい子供が同行する場合、トイレが心配ですよね。そういったときは、こまめにトイレ休憩をとるようにすれば大丈夫です。
バス会社に見積りや予約の際に、トイレ休憩を多めにとリクエストしましょう。
マイクロバスにはトランクルームはありません。
座っていない座席に荷物を置くことになるので、乗車定員いっぱいで乗車すると荷物が乗り切りませんのでご注意を!
小型の観光バスには、トランクルームがありますが、片トランクといって、貫通式ではないので大型バスや中型バスに比べてかなり小さいです。
唯一、貫通式のトランクルームがある車種は、三菱ふそうトラック・バスの「エアロミディMJ」になります。
小型バスの片側トランク(写真提供:東新観光)
片トランクの場合、荷物はほぼ入りません。貫通式トランクであれば、およそ中サイズのスーツケース15個くらいの収納が可能。
ですが、もともと台数の少ない小型観光バス。メーカー指定で借りるのはさらに至難の業!荷物が多い場合はマイクロバスも載せられないので、中型バスを選ぶようにしましょう。
「バスで移動中にipodに入れた音楽を流したい」「レンタルした映画やアニメを視聴したい」というお問い合わせがよくあります。
バスの車内は著作権法上、音楽・映像を再生してみんなで楽しむことはできません。
個々で楽しむ場合は問題ありませんが、大勢で視聴する場合は、著作権法をクリアしたものだけ。たまにバス会社でそういったDVD等を用意していることがありますので、相談してみてもいいかもしれません。
自分たちで撮影した映像(野球の練習試合など)などは、バスの中で視聴可能ですが、バスに装備されているDVDデッキで再生できない形式ということも。
合宿や試合などの風景をみんなで見るため、DVDプレーヤーを利用したい!という場合、バス会社と相談して(DVDをあらかじめ郵送で送るなど)、視聴できるかどうかの確認を忘れずに!
左がマイクロバス車内(写真提供:アビコ西武観光)、右が小型バス車内(写真提供:東新観光)
マイクロバスは送迎用に使われることが多いバス。設備もちょっと質素…。
せっかくのバス旅行だから、少し高くてもいいから乗り心地のいい観光バスで行きたい!
小型観光バスはサロン席があったり、カラオケがついていたり、マイクロバスよりもゆったり乗れそう…。
小型の観光バスがあるなら、使いたいと思っている人も多いのではないのでしょうか。
小型バスは、10年以上も前に製造終了してしまっていると先ほど説明しました。
どのバス会社も廃車にしつつあり、所有しているバス会社が限られているので予約が取りづらいのです。
また、10年以上前に製造終了していることから、「新車」は存在しません。
事務局にも「接待ゴルフで小型観光バスを借りたい。 新車がいい。」という問い合わせがありますが、先に述べたように小型観光バスには新車はありません。
どうしても新車でキレイじゃないとダメ!という方は、小型以外の観光バス(大型バス・中型バスなど)をオススメします。
※小型バスを所有しているバス会社さんは、きちんと整備してきれいにしているので、ボロボロのバスで運行しているわけではありませんよ…!台数は少ないですが人気の高い車種なので、ご予約はお早めに!
行き先がまだ決まらない、バスのみ借りて安く抑えたい…。といった理由から、車両だけレンタルしたい(レンタカー)と思う方は少なくありません。
レンタカーできるバスは、乗車定員29人以下、車両全長7m未満の自家用マイクロバスのみ、と道路運送法で決められています。
「いやいや、小型の観光バスも7mなら、レンタルできるのでは?」と思った方もいると思います。
結論から言うと、レンタカー会社で扱っているレンタルバスはマイクロバスだけ。
まれに、小型の観光バスを所有しているレンタカー会社がありますが、全国で2~3社程度。
しかも、運転技術の高い方のみに貸し出しています(大型免許取得後2年以上などの条件付き)。
偶然、自宅から近いところに営業所があるなら別ですが、遠い場所まで交通費をかけて借りに行くという手間はかけられないですよね…。
ちなみにバス会社が所有している小型バス(マイクロバスも)は、緑ナンバーの営業車(お金をもらってお客さんを目的地まで運ぶことができる)です。
運転手付きで借りないと、法律違反となってしまいますので、バス会社からバスだけ借りるはできません。
冒頭からご紹介してきた小型バス。やはりバス会社の所有台数が少ないので、出発の都道府県によっては予約が取りにくいという点があります。
送迎のみや、短い距離での移動であればマイクロバスも検討しましょう
バス料金はマイクロバスも小型バスも一緒のため、料金面では心配はいりません。
設備や車内スペースの広さ、トランクルームの有無は異なるため、どうしても小型の観光バスでバスの移動時間を楽しみたい!と思っている方は、「マイクロバス牧場」事務局に相談してみてくださいね。