「20人~27人ぐらいのグループでバス旅行がしたい!」「中型バスとマイクロバス、乗車できる人数は同じぐらいみたいなんだけど、どっちを選んだら良いの?」と思ったことはありませんか?
「人数は決まってるけど、BBQをやる予定なんで荷物が多い。マイクロバスでも大丈夫?それとも中型バスになる?」という質問もよくあります。
そこで、各バスの定員数はもちろん、バスの利用方法、荷物の量などから、ベストなバスの選び方を紹介していきましょう。
マイクロバスの座席数は20~21名ぐらい。一方、中型バスは27~28名。中型バスには補助席がついていないことがほとんどですが、マイクロバスは補助席がついていることが多く、最大で27名まで乗れるものもあります。
中型バスに補助席がない理由は、29席以上あるバスは高速道路の車両区分が大型バスと同じ「特大車」扱いになり、高速料金が高くなるからです。
まれに、補助席を含め30名以上乗れるタイプの物もありますが、スクールバスやお店、施設の送迎バスとして使われることが多く、観光バスとして貸切できるものは大変少なくなっています。
こうした事情から、中型バスの定員数は、27人乗りか28人乗り。しかも27人乗りの方が多いようです。
乗車人数が27人か28人、どちらになるかわからない、という場合は、念のため大型バスにすることも検討しましょう。
ちなみに、レンタカー会社で運転手なしでマイクロバスをレンタルする場合、定員数が29人と書かれていることがありますが、これは、運転手と助手席の2席、補助席を含めたもの。
運転手付きでレンタルする場合は、29人乗りのマイクロバスはありません。
マイクロバスは長さ7m。中型バスは9m(ちなみに大型バスは12m)です。バスの高さは、マイクロバス2.6m、中型バスは3.5~3.7m(ハイデッカータイプの大型バスと同じ)。
そして車幅は、マイクロバスで2.1m、中型バスでは2.5m程度(大型バスも同じ)となっています。
狭い道を走るならマイクロバス。日帰りや泊まりの観光旅行で、景色のいい場所を走るなら中型バスがいいでしょう。
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マイクロバスのメーカーと車種は、三菱ふそうトラック・バス「ローザ」、日野自動車「リエッセⅡ(トヨタ・コースターのOEM)」、いすゞ自動車「ジャーニー(日産・シビリアンのOEM、2021年2月で生産終了)」の3種類。
基本、トランクルームはついていませんが、例外として日野自動車「リエッセⅡ」のEX・GX・LX24人乗りタイプは、バスの一番後ろにちょっとした荷物置き場(ラゲージスペース)があります。BBQ程度の荷物ならここに載せることができます。
ただ、必ずしもこのタイプが手配できるとは限らないので、予約前にバス会社へ確認が必要です!
中型バスのメーカーと車種は、三菱ふそうトラック・バス「エアロエースショートMM」、日野自動車「セレガショート」、いすゞ自動車の「ガーラミオ」があります。
日野自動車には、もうひとつ「メルファー」という中型バスもありますが、観光用ではなく、送迎用バスとして利用されることが多いようです。
「マイクロバスも後部座席をコの字型(サロン席)にできるタイプはある?」
「お手洗いが心配。トイレ付きのマイクロバスはある?」
「バスの移動中、テレビやDVDを見たい!」
「冷蔵庫やクーラーBOXはついている?カラオケは?」
などなど、バスを借りるときは車内の様子も気になりますね!マイクロバスと中型バス、装備についても比較してみましょう!
まず、バスの後部座席がコの字型になるサロン席ですが、後ろの4席が回転するタイプと、8席が回転するタイプの2つがあります。
残念ながらマイクロバスは、サロンタイプに変更できるものはありません。サロンバス希望の場合は、中型バスを選びましょう。
もちろん大型バスもサロンタイプがありますし、ほとんど所有しているバス会社はありませんが小型バス(定員数20~25名)もあることはあります。どうしてもという場合は、相談してみてもいいかもしれません。
マイクロバス、中型バスでトイレ付きはありません。
大型バスなら、トイレが付いていることがまれにありますが、専用の洗浄・処理施設がないといけません。高速バスを運行していて、貸切バスも扱っているバス会社の場合、トイレ付バスを持っている可能性はあります。
トイレ使用後の処理に手間や費用がかかるため、通常よりバス料金は高くなります。心配な場合は、道中のSAなどにこまめに立ち寄るなどトイレ休憩を多めに入れましょう。
テレビやDVD、クーラーBOXあるいは冷蔵庫、カラオケ等は、中型バスであればほとんどの車両に装備されています。
マイクロバスの場合、冷蔵庫付きはあるようですが、音響・映像設備はマイク程度。基本的に送迎用で使用されることが多いマイクロバスは、大型バスや中型バスのような設備が充実していないことがほとんどです。
どのような装備があるか、予約する前にバス会社に確認を取るようにましょう。
バスで移動中に「持参した映画やアニメのDVDを見たい!」という問い合わせもよくいただくのですが、これはNG。バス車内は”公共の場所”と定められており、著作権保護の観点から視聴することはできません。
ご自身で撮影した映像などは視聴可能ですが、映像や音楽の保存形式によっては、バスに装備されているDVDデッキで再生できないことがあります。事前にバス会社に視聴したいDVDを郵送で送るなどして、再生可能かどうかを確認しましょう。
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≫マイクロバスの装備や仕様を確認しよう。
マイクロバスと中型バスの料金の比較をしてみましょう。
貸切バス料金は”バスが実際に走った距離×距離単価”と”バスを使った時間×時間単価”で算出します。2023年6月27日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」では、最低基準運賃が運輸局ごとに示されました。
しかし、実際の単価は各バス会社ごとに決め、運輸局に届け出たものを使用します。このため、実際の料金は見積りを取らない限り正確なところはわかりません。
時間単価は主にドライバーさんの人件費となりますので、地方の場合は多少安く設定されているようです。
この他に実費として、有料道路料金と駐車場料金などが、バス料金とは別途でかかります(利用しない場合は不要)。
中型バス・マイクロバスを同条件で日帰り旅行をしたときの最低バス料金(1日8時間、100㎞走行)は、中型バスで69,600円(税込)から、マイクロバスで59,700(税込)からです。20人で利用した場合、中型バスで1人当たり3,480円~、マイクロバスで2,985円~でした。
1人当たりが支払う値段の差は495円~。マイクロバスと中型バスのバス代そのものは9,900円~の差。この場合、1人当たり負担する値段は1,000円以下しか差がありません。
わずかな料金の差でも、安く使いたいと思うならマイクロバス。少し高くても、バス旅行を楽しく快適に過ごしたいと思うなら中型バスですね!
※料金目安は2023年6月27日に国土交通省から発表された「新公示運賃額」を基に計算。バス乗降場所までのバス回送代は含みません。
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少人数でのバス旅行。コスパがいいマイクロバスも良いけど、ゆったり広々とした中型バスも捨てがたい……。どっちを選んだらいいの?
と、皆さんも迷うことがあるのではないのでしょうか?バスを利用方法によって選ぶ場合について考えてみました。まずは、マイクロバスと中型バスそれぞれのメリットとデメリットを確認してみます。
やはり、中型バスに比べてバス料金が安いことが主なメリットでしょう。そして、車体がコンパクトですので小回りが利きますから、多少狭い道であっても通ることができます。
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マイクロバスの利用頻度は高く、観光目的で利用する以外にも、冠婚葬祭、施設の送迎といった、短距離での移動にも使われています。いろんな目的で活用できるところが魅力的ですね。
デメリットは、トランクルームがないこと。
荷物が多いからと、予約を断られたなんてことも…。また載せられたとしても、たくさんの荷物に囲まれながらの移動は肉体的にも精神的にも苦痛ですよね。
マイクロバスの車内は、決して広いとはいえませんので、定員数マックスで長距離・長時間の移動に向いていません。
ちなみに、補助席や通路に荷物は置くことはできないので、十分注意してください。
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中型バスのメリットは、充実した装備と車内のゆったり感。車体は、大型観光バスをそのまま約2mほど短くして製造されています。シートは2席×6列(大型は11列~12列)、7列目は3席と座席と座席の間はかなり広め。
座席と座席の間がすべてのバスタイプの中で最も広く、補助席がついていない分、車内が広々と感じます。長距離・長時間の移動に最適といえます。
車内設備は、カラオケやテレビ、冷蔵庫などがついていることがほとんど。後部座席がコの字型になるサロンタイプのバスもありますので、移動中に楽しくカラオケをしたり、飲んだり食べたり…。
バス旅行が一層盛り上がりますね!
さらに、中型バスには貫通式トランクルームが2本あるので荷物が多くても安心!スーツケース約20個分を入れることができます。スポーツ合宿で道具が多い場合も助かりますね。
デメリットといえば、やはりマイクロバスよりもバス料金が高いことでしょう。さらに、有料道路代、駐車場代もマイクロバスより高くなります。
乗車定員数から見ると、20~27人程度であれば、マイクロバスでも中型バスでも問題はありません。乗車人数が20名でも、荷物が多いとマイクロバスの場合は乗れないのでご注意を!この場合は中型バスになります。
ただし、1人スーツケース2個や、お土産がたくさんある、というような場合は、大型バスでないと無理という場合もあるので、事前にバス会社とよく相談しましょう。
10~20名と少人数グループでのバス旅行。一番気を付けてほしい使い方…それは、スキー送迎です!
スキーシーズンの時期に多い問い合わせが「マイクロバスで〇〇スキー場まで送迎してほしい」というもの。
少人数ですし、送迎のみならなるべく安くバス料金を抑えたいと思いますよね。ですが、マイクロバスでのスキー送迎はお断りされることが多いです。
その理由は、車体が軽く雪山での走行はスリップしやすく、大変危険だからです。スキー板またはスノボ板、スキーウェアなどの荷物がある場合は、人数次第では載りきらないことも。
スキー送迎でバスを利用する場合は、中型バスか大型バスを手配しましょう。スキーやスノーボードに使う荷物はもちろん、宿泊の荷物があってもトランクに入れることができますので、ゆったりと快適に移動することができます。
中型バスなら設備も充実しているので、サロン席やカラオケなど、スキー場までの移動時間を楽しく有効に使えますね!
ちなみに小型バスでスキー送迎は可能ですが、所有しているバス会社が少なく、トランクルームがない場合が多いので、必ずしも予約できるわけではないということを覚えておいてください。
中型バスとマイクロバスの選び方は、乗車定員数だけではなく、荷物の多さやどういった状況でバスを使うかによって変わります。
マイクロバスはやっぱりリーズナブル。そして中型バスは、座席のゆったり感が格別!体格のいい男性が多い場合は、大型バスよりも広々としておススメです。
荷物やスキー場送迎など、注意すべきポイントもしっかり押さえて、楽しいバス旅行にしてくださいね!
「マイクロバス牧場」では、マイクロバスだけではなく、大型バス・中型バスの見積もりも取れます!
バスタイプ別に見積もりを取り寄せて比較したいときはとても便利ですよ!気軽にお問合せください。
※小型バス(定員数:20~25人)やミニバス・コミューター(定員数:11~13人)は所有しているバス会社が少ないので、希望日に借りられない可能性があります。マイクロバスと料金は一緒なので、特別な理由のない限り、マイクロバスのご予約をオススメします。